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                   御礼とご挨拶

 

 多くの方からご心配のご連絡を頂き有難うございます。

 我が家は元太が亡くなった8月31日以来、時が止まってしまいました。

 ”慟哭”とか”断腸の思い”とか小説や物語の中でしか知らなかった言葉が私たち夫婦に襲いかかり、元太がいないという現実に毎日のように打ちひしがれております。元太に会いたい、元太の声が聞きたいという思いは日が経つにつれますます強まり「ただいまあ・・・!」という元太の声が

聞こえてこないかと玄関先に耳をかたむけている毎日です。

 元太が中洲で身動きができなくなった時に助けを呼んでくれていたら・・・。本当に無念です。

 元太との思い出の品を整理しました。
 高校卒業式当日に担任の先生から「子どもさんからのお手紙です!」と頂いた“母へ”という手紙と、元太が高校一年生の時に作った”将来の予定表”が出てきました。手紙にはその最後に「元太を生んでくれてありがとう」という母への感謝の言葉が記してあり、予定表には90歳!で永眠するまでの一生の予定が書かれてありました。

 これを二人で目にしたとき、私たちは号泣しました。元太の子ども、孫を抱きたかった。親である私達の命と元太のまだ70年以上あったはずのその命をできることなら代わってあげたかった。

 

​ 元太が生まれてから一緒に過ごした18年間は本当に幸せでした。

 NHKへの出演も含め、小さい頃からの元太の活動とファンの方からの

応援に私たちは励まされ、元太の健やかな成長に幸せを感じながら将来の夢を託しておりました。長じてからは、何よりも元太自身が自分の力によって大学の入学や芸能事務所への所属など、幸運を引き寄せたことに親として喜びも感じておりました。それがこの8月31日、一瞬にして彼の夢と希望や家族の幸せが断ち切られてしまいました。
 
​ よく時が解決すると言いますが、子どもを喪った親には解決するような時は流れません。

今もカレンダーは8月のままです。テレビも見なくなりました。元太が元気でいた時と同じように

元太のお骨に話しかけ、食事を作っております。それでも元太は食べてはくれません。返事もありません。元太の生の声が聞きたい。明るい元気な声をもう一度聞きたい。

 元太の事だから沢山沢山やりたいことがあっただろうに・・・。誰よりもびっくりしているのは元太本人だと思います。

 どうか元太の笑顔を思い出して頂けると幸いです。

 これまで元太の成長を見守り応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。有難うございました。
 

<追伸>
受験生の皆さん、入試直前のこの時期に公表してしまいごめんなさい。受験勉強がんばってくださいね。元太も応援しています。
平成29年 1月5日
伊藤元太 父・母
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